部門を超えて頼られる本物の何でも屋
現在の職務内容を教えてください。
管理部の部長として、総務・人事、契約、経理・財務という3つのグループが担うバックオフィス業務全般を統括しています。管理部では情報システムやデザイナー、広報なども抱えており業務範囲は多岐にわたるため、社内の色々な方から問合せを受けます。部内で不足が生じた際は、自分がその穴を埋めることもあります。
管理部としては、ルーティンを適切に回すだけでなく、全社最適の観点で業務を改善したり、新しい仕組みを取り入れたりして、会社や従業員に貢献することも重要なミッションです。
少し戻ってしまいますが、新卒の時はどんな会社を見ていましたか?
大学では法学部の政治行政コースに所属していました。ただ学生の時は明確にやりたいことを見つけられず、就職活動でもメーカーや商社、IT、サービス業などと幅広く説明会に行きました。
結局最後まで自分が何をやりたいのかわからないまま、重要な経営資源の一つと言われる「カネ」に関する知識を身につけることができ、その後のキャリア選択の幅が狭まらなさそうな銀行を選びました。
銀行に実際入社してみていかがでしたか?
正直に言って、なじめませんでした(笑)。入行後5ヵ月の研修期間を経て、大企業向け法人営業を担当する部署に正式配属されましたが、伝統的な大企業の旧態依然として上意下達な風土に違和感を覚えていました。
2年ほどで色々と慣れてはきたのですが、このままここに染まってしまってはいけない、自分が嫌だったことを後輩たちにやらせるようなことはできないと思い、退職することにしました。
その後、コンサルティングファームに移るかと思うのですが、どんな軸で選んだのですか?
当時の職場に対しては、カルチャーが合わなかっただけでなく、業務内容もあまり面白いと思えませんでした。経済環境的に大企業がお金を借りるような状況ではなかったこともあり、顧客企業に対して制約なく経営や売上/コスト面の改善に貢献できる仕事がしたいと考えコンサルティングファームにしました。